リフコト日記を書いてみる。

これは、あたしのしょうもない思い出の連なり

コ口ナ療養記

 「検査の結果が出ました。ユクワートさんは、『陽性』です」

 

 「陽性…、わかりました……」

 

 ある晴れた昼下がり、あたしはベッドの上で寝転んでいた。寝転ぶというか、寝込んでいた。まさか、自分がこうなるとは思いもしていなかった。飲み会を嫌い、お出かけはほとんどなし、直近は学校かバイトの行き帰りのみ。もちろんずっとサージカルマスクを着用し、消毒もこまめにしていた。

 

 それでも、具合が悪くなって病院に行き、検査をしたら案の定陽性反応が出てしまった。あたしには心当たりが全くないんだよ。ここ最近、自分が住むところは感染者がうん千人を超えていた。自分は思うほど遊んでばかりいるような若者ではないし、罹ったとしてもきっと無症状なんじゃないか。そう思っていた先の出来事だった。

 

 症状が辛いというかそれ以前に、自分の周りの人に迷惑をかけることがものすごく嫌だった。

 病院、学校、バイト先の上司から、陽性である事を連絡した途端に沢山電話がかかってきた。濃厚接触者の有無、行動歴を何度も説明した。

 

 保健所からの連絡は、陽性が判明した次の日にあった。風邪症状のみだったので、軽症患者として宿泊療養をすることになった。ホテルが決まった時には既に自宅隔離を3日ほどしていた。遅すぎる…!

 家の前に大きなワゴン車がやって来て、あたしはそれに乗せられた。車内は完全に運転手と陽性者で分けられている。運転手も不安で仕方ないだろうに、申し訳ない。

 

 療養先は一般的な都会のビジネスホテルだった。やっぱり都会なんだから、支給される弁当はきっと老舗料亭の仕出し弁当のはず。そうでもないと気が狂ってしまいそうである。

 到着時と帰る前に看護師から問診があって、それ以外は朝と夕方に体温を測るだけ。あとは部屋の中で寝るなり寝ないなり好きにする。一々爆音で放送が入るのにはびっくりしたよ。

 

 あたしの療養先は、部屋の前のプラ製ケースに弁当と飲み物を置くタイプだった。で、ホテルに来て初めての夕食がこれだった。

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 あ…あれ???スーパーで300円くらいで売ってそうな弁当だな。

 しかも冷えている。野菜が少なすぎる。「無料で泊まらせてやってるんだから、栄養素ガン無視メニューでも文句言うなよ」戦法かな?部屋には電子レンジは無いため、不満を抱きながらも食べ切った。

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 昼食は全て丼ものだった。見てわかる通り、これが現実である。野菜が欲しい…野菜が欲しい…とぶつぶつ言ってみるも、サラダがポンと出てくるわけがない。強いて言うなら最後の鶏そぼろ丼は美味しかったと思う。

 

 ご飯以外の時間は何をしていたかというと、とにかく寝てたり、持ってきたパソコンを使ってレポートをしたりしていた。Wi-Fiが快適に繋がるのは良いところだよね。ベッドもそこそこ広いから、寝返りも打てる。ただ、部屋から出られないし、ほとんど刑務所みたいな生活だから、一人が苦手な人にとっては苦痛に感じるかもしれない。

 シャバに出て食べた出来立ての牛丼とサラダ…最高だった😭

 

 最後に、宿泊療養で持って行ったほうがいいものを挙げてみる。

・ゲーム機(暇潰し)

・パソコン(課題がある人用)

ティーセット(加湿&息抜き)

・甘いお菓子(本当に甘いものがない)

・野菜ジュース(あの食生活じゃ別の病気になる)

 

 思っていたのと違う、そんな療養期間だった。2年続いたコ口ナ禍で、逆に今までよく罹らなかったな…療養期間が終わっても、まだ咳が残ってる!

 基礎疾患(生活習慣病かな?)持ちだったのに重症化はせずに耐え切った。

 

 これからちゃんと治ったとしても気は抜けない。あたしは一番行きたかったイベントに行けなくなってしまった。だからこそ、次は自分かもしれないという覚悟で過ごさなくてはいけないのである。

 

 本当にみんな気をつけてね!!

 

 

 

 

 

 

 閲覧ありがとうございました。こんな学期末があってたまるかーー!